まず押さえたいポイント

バレリアン(セイヨウカノコソウ)は、寝つきの場面で名前を聞くことが多いハーブですが、 「気持ちが張りつめて落ち着かない」ときのリラックス目的でも昔から使われてきました。 ただし緊張やストレスへの研究は睡眠ほど数が多くありません

なぜ「ストレス・緊張」と関係するの?

私たちの脳では、気持ちを高ぶらせる『アクセル』と、それを鎮める『ブレーキ』が、たがいにバランスをとっています。 緊張する場面が続くとアクセル側が優位になり、気持ちがたかぶって休まりにくくなります。

バレリアンの根に含まれる成分は、このうちブレーキ側にあたる物質GABA)の働きを 後押しするように働くと考えられています。

バレリアンがGABAの働きを後押しし、高ぶった神経を鎮めて緊張を和らげるイメージ

イメージは「たかぶった気持ちを、そっとなだめる手助けをする」ということです。

研究では何がわかっている?

緊張や不安とバレリアンの関係は、寝つきの研究にくらべると報告がまだ少ないのが現状です。

  • バレリアンと不安の関係を調べた研究では、条件を満たす試験がごくわずかしかなく、役立つともそうでないとも判断できるだけのデータがそろっていないとされています [1]
  • 全般性不安障害の人を対象にした小規模な研究(パイロット試験)では、バレリアン由来成分・抗不安薬・プラセボのいずれの群でも不安の指標が下がったと報告されていますが、人数が少なく今後の検証が必要とされています [2]
  • 不安・ストレスに使われる植物を整理した研究でも、バレリアンは古くから用いられてきた一方で、評価を固めるには質の高い研究の積み重ねが必要だとまとめられています [3]

取り入れ方のヒント

  • サプリやハーブティーは製品によって量がかなり違うため、まずはパッケージの表示に従いましょう。
  • 日中の緊張を和らげたい場面や、就寝前のリラックスタイムに使う人がいます。
  • カフェインとりすぎや就寝前のスマホなど、気持ちが高ぶりやすい習慣の見直しもあわせて大切です。