アシュワガンダはストレスに関係するの?

アシュワガンダはインドの伝統医学で使われてきたハーブで、複数の研究で、とり続けた人はプラセボ(偽の薬)の人よりストレスや不安の指標が低かったと報告されていますただし研究の数や質にはばらつきがあり、誰にでも同じ結果が出るとは限りません。以下では、どんな研究で何が報告されているのかを、出典をつけて整理します。

なぜストレスと関係するといわれるの?

人はストレスを感じると、体を緊張モードに切り替える仕組みが働き、ストレスに関わるホルモン(コルチゾールなど)が出ます。短い間ならよいのですが、続くと心も体も休まりにくくなります。

アシュワガンダは、こうしたストレスへの体の反応を和らげることに働くとされる「アダプトゲン」と呼ばれるハーブです [1] アクセルを踏みっぱなしになりがちな体に、ひと息つく“間”を作るのを手伝う、といったイメージで研究されています。

アシュワガンダがストレスへの体の反応を和らげることに働くイメージ

研究では何が報告されている?

  • 慢性的なストレスを感じる成人64名を対象に、根の高濃度エキス600mg/日(300mgを1日2回)とプラセボを60日間くらべたランダム化比較試験では、ストレス評価の質問票の点数がプラセボより有意に低く(P<0.0001)、血液中のコルチゾールも有意に低かったと報告されています(P=0.0006) [2]
  • 成人を対象とした22件のランダム化比較試験をまとめた2026年の研究では、アシュワガンダをとる量が多いほどストレスの指標が低い、という量との関連(P=0.031)も報告されています [1]
  • 一方で、不安についての5件のヒト試験を整理した2014年の研究は、多くの試験で指標が良いほう動いたとしつつ、研究の(結果のかたより)にばらつきがあり、まとめて統計的に解析できなかったと述べています [3] 結果にはまだ幅があります。

どのくらいの量が研究で使われている?

研究では、標準化エキスとして1日300〜600mg程度を一定期間つづけて用いた例があります(上の試験では300mgを1日2回・60日間)。選ぶときは、エキスの量や「標準化」の表示が目安になります。効果を急がず、生活リズムとあわせて一定期間ようすをみる姿勢が現実的です。治療中・服薬中・妊娠・授乳中の方は、利用前に医師・薬剤師にご相談ください。