まず押さえたいポイント

バレリアン(セイヨウカノコソウ)は、古くから休息のハーブとして使われてきた植物です。 「気持ちが落ち着かず、なかなか寝つけない」ときの選択肢として研究でも調べられてきました。 ただし“飲めば必ず眠れる薬”ではありません。

なぜ「寝つき」と関係するの?

バレリアンは、ヨーロッパなどで何世紀も「夜のリラックス用」のハーブとして親しまれてきた経緯があります。 この昔ながらの使われ方が、なぜ寝つきの研究につながったのでしょうか。

カギとされるのが、脳の中で「もう休んでいいよ」という落ち着きの合図を伝える物質GABA)です。 バレリアンに含まれる成分は、このGABAが伝わりやすくなるのを後押しすると考えられています。

バレリアンがGABAの働きを後押しし、神経の高ぶりを鎮めて入眠を助けるとされるイメージ

かみくだくと、「もう休もう」という体の合図を、ハーブの成分がそっと後押しする——そんなイメージです。

研究では何がわかっている?

バレリアンと睡眠の関係は、これまでに複数の研究が報告されています。

  • バレリアンの睡眠への影響をまとめた研究では、睡眠の質が良くなったと感じた人がいるという報告がある一方、研究ごとに方法の質にばらつきがあると整理されています [1]
  • プラセボと比べた試験だけを集めた研究でも、主観的に「眠れた」と感じる人がいる一方、客観的な睡眠の指標では一貫した差がはっきりしないと報告されています [2]
  • 比較試験にしぼった研究は、有望に見える結果もあるが、研究の質や法がそろっておらず評価はまだ定まっていない、とまとめています [3]

取り入れ方のヒント

  • サプリやハーブティーは製品によって量がかなり違うため、まずはパッケージの表示守りましょう。
  • 就寝の30分〜1時間前に使う人が多いハーブです。
  • 夜のカフェインスマホの使いすぎなど、眠りの質を下げる習慣を整えることも大切です。