まず押さえたいポイント

コエンザイムQ10(CoQ10)は、細胞のエネルギーづくりに関わる成分なので「疲れに良さそう」と期待されがちです。 ただし、“疲労に効く?”という期待にこたえられるだけの研究結果は、まだそろっていません

なぜ「疲労」と結びつけて語られるの?

私たちの体は、細胞の中のミトコンドリアという“エネルギー工場”でエネルギー(ATP)を作っています。 CoQ10はこの工場の作業を助ける部品のひとつで、さらに抗酸化(体のサビつきを抑えること)にも関わります。 このため「エネルギー=疲れにくさ」と結びつけて語られやすい成分です。

CoQ10が細胞のエネルギー工場の働きに関わるイメージ(疲労への効果は結論が出ていません)

研究では何がわかっている?

  • 5件の研究をまとめた研究では、CoQ10はうつ症状の改善を示した一方で、疲労についての結論は「はっきりしない(不確実)」とされています [1]
  • 線維筋痛症の患者を対象にした試験でも、痛みや睡眠の質の改善はみられたものの、疲労はプラセボでも改善し、はっきりした差は出ませんでした [2]