まず押さえたいポイント

D-リボースは、体がエネルギー(ATP)や、遺伝情報を運ぶRNAを作るときに使う糖の一種です。 エネルギーづくりに関わることから疲労の目的で使われてきましたが、ヒトでの裏づけは限られ、運動への効果は否定的な報告もあります。

なぜ「疲れ」と関係するの?

体は、ATPという「エネルギーの通貨」を使って活動しています。 D-リボースはこのATPの材料の一部になることから、消耗したエネルギーの回復に役立つのではないかと研究されてきました。

D-リボースがエネルギー(ATP)の材料の一部になることから疲労の回復で研究される一方、ヒトでの裏づけは限られていることを示すイメージ

研究では何がわかっている?

  • 慢性的な強い疲れ(慢性疲労症候群)や線維筋痛の人を対象にした小規模な研究では、エネルギーや活力が良かったと報告されています。ただし見せかけの薬との比較がなく、規模も小さい研究です [1]
  • 一方、繰り返しの全力運動のパフォーマンスを調べた研究では、D-リボースのはっきりした効果は見られなかったと報告されています [2]
  • 慢性疲労症候群の疲れに対して、栄養補助成分を調べた研究でも、D-リボースを含む成分の裏づけは限られると整理されています [3]

「仕組みの面では注目されるが、疲れへのヒトでの裏づけは限られ、運動への効果は否定的な報告もある」というのが現状です。

取り入れ方のヒント

  • 研究では1日5〜15g程度が使われますが、量が多いとお腹がゆるくなることがあります。
  • 疲れをためないための基本は、しっかり眠り・きちんと食べ・体を動かすこと。D-リボースはそこに少し足す程度に考えましょう。