まず押さえたいポイント

パントテン酸(ビタミンB5)は、体の中で「コエンザイムA(CoA)」という万能の補酵素の材料になるビタミンです [1] CoAは、脂質や糖質をエネルギーに変える多くの反応で活躍します。 ただし多くの食品に広く含まれ、ふつうの食事では不足はまれです [2]

パントテン酸(ビタミンB5)が体内でコエンザイムA(CoA)の材料になり、CoAが脂質や糖質をエネルギーに変える多くの反応で『万能の補酵素』として働くこと、ただし多くの食品に広く含まれ不足はまれであることを示すイメージ

なぜ「疲れ」と関係するの?

CoAは、エネルギーを作る反応や脂肪の合成・分解など、代謝のあちこちで使われる「万能の補酵素」です [1] パントテン酸はそのCoAの材料なので、足りないとエネルギー作りに支障が出ると考えられています。 ただ、名前が「どこにでもある」という意味のとおり、多くの食品に広く含まれるため、ふつうの食事をしていれば不足はまれです [2]

研究では何がわかっている?

  • パントテン酸は体内でCoAの材料となり、脂質や糖質をエネルギーに変える多くの反応に欠かせないことが知られています [1]
  • パントテン酸は幅広い食品に含まれ、不足はまれです。健康な人がどれくらいとればよいかの目安も公的にまとめられています [2]
  • 栄養素は食事から十分にとるのが基本で、不足が続くと体の不調につながりうると整理されています [3]
  • また、足りている人が多めにとっても、疲れが軽くなるという確かな裏づけは見当たりません。
つまりパントテン酸は、足りていれば十分で、たくさんとるほど元気になる成分ではありません。

取り入れ方のヒント

  • パントテン酸は特別に意識してとるより、普段の食事から自然にとれていれば十分なビタミンです。
  • レバー・卵・納豆・アボカド・きのこなど、幅広い食品に含まれます。
  • 「抗ストレスビタミン」と呼ばれることもありますが、足りている人での裏づけは乏しいのが現状です。
  • とりすぎると、お腹がゆるくなることがあります。