まず押さえたいポイント

イチョウ葉は、体のめぐりや「集中力・記憶」といった頭の働きとの関係で、古くから研究されてきた植物成分です。 ただし研究の結果には幅があります。生活習慣とあわせて、栄養面の土台づくりとして考えるのが現実的です。

なぜ「集中力・記憶」と関係するの?

脳は、とてもたくさんの血液を必要とする器官です。酸素や栄養は血のめぐりにのって運ばれるため、めぐりは頭の働きを支える土台のひとつといえます。

イチョウ葉は、伝統的にこの「体のめぐり」との関連で使われてきました。葉に含まれるフラボノイドなどの成分が、めぐりや抗酸化(体の“サビ”をおさえる働き)に関わると考えられています。

イチョウ葉が体のめぐりを通じて脳の働きを支えるイメージ

とえるなら、町に物資を届ける“道路の流れ”をスムーズに保つのを手伝う、といったイメージです。

研究では何がわかっている?

  • 認知機能の低下や認知症に対するイチョウ葉エキスについて、多くの試験をまとめた研究があります [1] ただし研究ごとに結果のばらつきがあり、有効性については明確な結論には至っていないと整理されています。
  • 健康な成人を対象に、イチョウ葉とバコパ(伝統的なハーブ)が認知の働きにどう作用するかを比較した研究も報告されています [2]
  • 一方で、高齢者を対象にイチョウ葉エキスが認知症の発症をおさえるかを調べた大規模な比較試験(GEM研究)では、発症をおさえる効果は確認されませんでした [3]

取り入れ方のヒント

  • サプリでは「標準化エキスとして1日120〜240mg程度」を、数回に分けて用いた研究例があります。選ぶ際は、エキス量や「標準化」の記載を確認するとよいでしょう。
  • 秋に実る「ぎんなん」とイチョウ葉エキスは別ものです。生の葉や種を自己判断でたくさんとるのは避けてください。