まず押さえたいポイント

MCTオイルは、ココナッツなどに含まれる「中鎖脂肪酸」を集めた油です。 ふつうの油よりすばやくエネルギーになり、肝臓で「ケトン体」という脳のエネルギー源を作ります。 もの忘れが気になる(軽度認知障害)での研究が中心で、健康な人の集中への上乗せははっきりしていません。

なぜ「集中・記憶」と関係するの?

中鎖脂肪酸は、肝臓で「ケトン体」を作ります。 ケトン体は、糖(ブドウ糖)と並ぶ脳のエネルギー源になると考えられています [1] ブドウ糖をうまく使いにくくなる軽度認知障害などで、脳のエネルギーを補えるかが研究されてきました。

MCTオイル(中鎖脂肪酸)が肝臓でケトン体を作り、脳のエネルギー源になることが研究され、もの忘れが気になる人で良い報告がある一方、健康な人での上乗せは不明であることを示すイメージ

研究では何がわかっている?

  • 中鎖脂肪酸とアルツハイマー病などでの頭の働きを集めて解析した研究では、良い報告がある一方、研究は限られると整理されています [1]
  • もの忘れが気になる人を対象に、ケトン体を作る飲み物を6か月とった研究では、頭の働きで良い変化と関係すると報告されています [2]
  • もの忘れが気になる人を対象にした小規模な研究でも、中鎖脂肪酸の安全性と頭の働きへの影響が調べられています [3]

「もの忘れが気になる人での研究が中心で、健康な人の集中への上乗せは不明」というのが現状です。

取り入れ方のヒント

  • とりすぎるとお腹がゆるくなる・腹痛が起こることがあります。少量から始めて、慣らしながら増やしましょう。
  • 油なのでカロリーのとりすぎにも注意です。
  • 肝臓に病気のある方や糖尿病の薬を使う方は、利用前に医師にご相談ください。