まず押さえたいポイント

オメガ3(EPA・DHA)は、青魚に多い油で、脳の細胞をつつむ膜の材料になります。 とくにEPAを多く含むものが、気分の落ち込みをめぐって研究されています

オメガ3(とくにEPA)が脳で働く油として、脳の神経の働きや気分とのつながりが研究されていることをやさしく示した図

「気分の落ち込み」と関係するの?

脳の細胞は、油でできた膜に包まれています。オメガ3は、その膜をしなやかに保つことや、気分に関わる神経の信号が伝わりやすい状態に関わると考えられています。 また、体の中で炎症が強いと気分にも影響しうると言われますが、オメガ3は燃えすぎた火に水をさすように、炎症を鎮めるように働くとされます。こうしたことから、気分との関連が調べられてきました。

研究では何がわかっている?

  • うつ症状のある人を対象にした多くの試験を集めて解析した研究では、オメガ3、とくにEPAを多く含むもので、うつ症状が和らぐ変化と関係したと報告されています [1]
  • 再発しやすいうつの人を対象に、オメガ3を単独でとって再発の予防を調べた研究もあります [2]

ただし試験によって結果のばらつきがあり、効果の大きさは限られると整理されています。

取り入れ方のヒント

  • まずは食事から。さば・いわし・さんまなどの青魚を、週に何回か取り入れると無理なくとれます。
  • 気分の落ち込みは、睡眠・運動・人とのつながりなど、多くの要素が関わります。栄養はそのうちのひとつと考えるのが現実的です。
  • 落ち込みが強い・長く続く場合は、自己判断でサプリに頼らず医療機関にご相談ください。治療中・服薬中(とくに血を固まりにくくする薬)の方は、利用前に医師にご相談ください。