まず押さえたいポイント

亜鉛は、体のさまざまな反応に関わるミネラルで、脳の神経の働きにも関係します。 栄養と心の状態との関係が注目されるなかで、亜鉛が不足している人で気分の落ち込みとの関連が研究されています [2] ただし、足りている人がとって気分が上がるという確かな裏づけは限定的です。

亜鉛が脳の神経の働きや体の炎症・酸化のストレスに関わること、亜鉛が低い人で気分の落ち込みの点数が高い傾向を示した研究がある一方、足りている人がとって気分が上がる裏づけは限定的で、つらいときは医療機関への相談が大切なことを示すイメージ

「気分の落ち込み」と関係するの?

亜鉛は、脳の神経どうしの情報のやりとりや、体の炎症・酸化のストレスを和らげることに関わると考えられています。 こうした仕組みが気分にも影響すると考えられ、亜鉛が足りない状態と気分の落ち込みとの関連が調べられてきました [3] ただし、これは「亜鉛をとれば気分が上がる」という意味ではなく、不足を防ぐことが基本です。

研究では何がわかっている?

  • 亜鉛などの微量元素と気分の落ち込みとの関係を集めて調べた研究がありますが、直接の証拠は限られると整理されています [1]
  • 食事や栄養オメガ3・亜鉛など)と、不安や気分の落ち込みとの関連を整理した研究もあります [2]
  • 亜鉛のバランスと気分の落ち込み(うつ)について、仕組みの面から整理した研究もあります [3]
  • 一方で、足りている人がとって気分が上がるという確かな裏づけは限定的です。
気分の落ち込みが強い・長く続くときは、栄養だけで解決しようとせず、医療機関に相談することが大切です。

取り入れ方のヒント

  • まずは食事から。かき(牡蠣)・赤身の肉・レバー・卵・ナッツなどに多く含まれます。
  • 亜鉛は不足を防ぐことが基本で、サプリで多くとりすぎると銅の吸収をさまたげることがあります。
  • 気分の落ち込みが続くときは、ひとりで抱えこまず、心療内科・精神科などに相談しましょう。