まず押さえたいポイント

子どもの脳は、生まれてから学童期にかけて大きく育っていきます。 その脳に多く含まれる脂のひとつが、青魚に多いオメガ3、とくにDHAです。 発達や注意・学習との関連が研究されていますが、研究はまだ限られていて、結果も一定していません。

なぜ「子どもの集中・学習」と関わるの?

脳は、たくさんの神経細胞が情報をやり取りして働いています。 その神経細胞を包む「膜」に多く含まれる脂のひとつがDHAです。 脳が急に育つ子どもの時期には、この材料がとくに必要とされ、発達や注意・学習とのつながりが調べられています。

DHAが子どもの脳の神経細胞の膜に多く含まれ、発達や情報の伝わりを支えるとされるイメージ

とえるなら、育ちざかりの脳という建物を作るときの、しなやかな建材のひとつがDHAです。 ただし建材がそろえば自動的に立派な建物になるわけではないのと同じで、DHAだけで集中や学習が決まるわけではありません。

研究では何がわかっている?

  • 子どもの発達とオメガ3の関係を整理した研究では、DHAが脳や視覚の発達に関わり、認知や注意・学習とのつながりが調べられています [1] ただし量や研究の組み方によってばらつきがあり、はっきりした結論はまだ出ていないとされています。
  • 注意や落ち着きにくさが気になる子ども(ADHD)を対象に、オメガ3の研究を整理したレビューもあります [2] 関連は研究されていますが、効果の大きさは研究によってばらつきます。
  • 子ども思春期を対象にオメガ3を追加して調べたランダム化比較試験では、見せかけの(プラセボ)と比べてはっきりした差は見られませんでした [3] 研究によって結果がそろわないことを示す一例です。

取り入れ方のヒント

  • まずは食事から。さば・いわし・さんま・鮭などの魚を、無理のない範囲で食卓に取り入れるのが基本です。
  • 魚が苦手なお子さまもいます。その場合の補い方やサプリの利用は、量や対象年齢も含めて小児科医・薬剤師に相談すると安心です。
  • 落ち着きのなさや集中の悩みが続くときは、サプリで様子を見るより、まず小児科やかかりつけ医に相談するのが先です。