オメガ3(EPA・DHA)は血圧と関係するの?

オメガ3(EPA・DHA)は青魚に多い油で、血管がしなやかに広がる状態を支えるとされます。魚の油の試験を集めた解析では、とった人の血圧がプラセボ(偽の薬)よりわずかに低い傾向が示されていますが、その差は小さく健康な人ではほとんど変わらない一方、もともと血圧が高めの人や量が多い場合で下がり幅が大きいと報告されています。

なぜ血圧と関係するといわれるの?

血圧は、心臓が血を押し出す力と、血管がどれだけしなやかに広がれるかなどで決まります。オメガ3は血管のかべの働きや血のめぐりに関わると考えられ、血管がしなやかに広がりやすい状態を支えるように働くとされます。このことから、血圧との関係が調べられてきました。

オメガ3が血管のかべに働き、しなやかに広がる状態を支えるイメージ

研究では何が報告されている?

  • 31件の比較試験・計1356名をまとめた古くからの解析では、魚の油をとった人は収縮期血圧(上の値)が平均で約3.0mmHg、拡張期血圧(下の値)が約1.5mmHg低かったと報告されています [1]
  • 同じ解析では、とる量が多いほど下がり幅が大きい用量反応がみられ、1日3g以下では約 −1.3/−0.7mmHg、3.3〜7gで約 −2.9/−1.6mmHg、15gでは約 −8.1/−5.8mmHgでした [1] 一方、健康な人を対象にした試験ではほとんど差がなく(−0.4/−0.7mmHg)、高血圧の人では −3.4/−2.0mmHgと差が報告されています。
  • 血圧・脂質・血糖などが重なる状態(メタボリックシンドローム)について近年のランダム化試験から整理した2025年の研究でも、オメガ3と各指標との関連が検討されています [2]

健康な人での差は小さいため、血圧が気になるときは塩分・運動・体重など暮らし全体の見直しとあわせて考えるのが現実的です。

どのくらいの量が研究で使われている?

血圧との関連がみられた試験では、1日数グラム程度のオメガ3が使われています(高血圧の人で平均5.6グラム/日の例)。ただし食事からなら、さば・いわし・さんまなどの青魚で無理なくとれます。血を固まりにくくする薬を使っている方は、オメガ3を多くとると出血しやすさに関わることがあるため、利用前に医師にご相談ください。