マグネシウムは血圧と関係するの?

マグネシウムは体の多くの働きを支えるミネラルで、血管のかべの筋肉がゆるむのを助けるように働くとされます。複数の試験をまとめた解析では、とった人はプラセボ(偽の薬)より血圧がやや低い結果が報告されていますが、下がり幅はおだやかです。とくに血圧が高めの人や、もともとマグネシウムが不足ぎみの人で、関連が大きいと報告されています。

なぜ血圧と関係するといわれるの?

血管は、まわりをとりまく筋肉が締まったりゆるんだりして太さを変えています。マグネシウムは、この筋肉がゆる(リラックスする)のを助ける働きに関わると考えられています。血管がゆるんで血のとおり道に余裕ができると、血液を押し出すときの(血圧)との関係が調べられてきました。

マグネシウムが血管のまわりの筋肉がゆるむのを助けるイメージ

研究では何が報告されている?

  • 4週間以上のランダム化比較試験38件・計2709名をまとめた2025年の解析では、マグネシウムをとった人は収縮期血圧(上の値)がプラセボより平均で約2.81mmHg低く(95%信頼区間 −4.32〜−1.29)、拡張期血圧(下の値)も約2.05mmHg低かったと報告されています [1] 試験で使われた量は1日82〜637mg(中央値365mg)でした。
  • 同じ解析では、血圧の薬を飲んでいる高血圧の人や、マグネシウムが不足ぎみの人で、収縮期が約7.68mmHg低いと、より大きな差が報告されています [1]
  • 20件の試験・計1220名をまとめた古くからの研究では、全体の下がり幅はわずか(収縮期で約0.6mmHg)でしたが、とる量が多いほど血圧が低い傾向がありました。1日あたりの量が10mmol(約240mg)増えるごとに、収縮期血圧が約4.3mmHg低い傾向も報告されています(P<0.001) [2]

下がり幅はおだやかなので、血圧が気になるときは、食事や運動など暮らし全体の見直しとあわせて考えるのが現実的です。

どのくらいの量が研究で使われている?

研究で使われた量は1日およそ300〜400mg前後が中心です(上の解析の中央値は365mg)。まずは食事からとるのが基本で、ナッツ・海藻・大豆製品・全粒の穀物・青菜などに多く含まれます。サプリで一度に多くとるとお腹がゆるくなることがあるため、少なめから様子を見るのが無難です。腎臓に持病のある方や、血圧が高めと言われ服薬中の方は、利用前に医師にご相談ください。