まず押さえたいポイント

プテロスチルベンは、ブルーベリーなどに含まれるポリフェノールです [1] 。レスベラトロールと似た形をしていますが、体内で分解されにくいと報告されています [2] 。

人での試験では、血圧が下がった一方でLDLコレステロールが上がっており、方向がそろっていません。

なぜ「コレステロール」と関係するの?

LDLは、肝臓でつくられたコレステロールを血管を通って体の各所へ運ぶ粒です。健康診断で「悪玉」と呼ばれるのがこれで、多すぎる状態が続くことが気にされます。

プテロスチルベンはレスベラトロールの仲間として、肝臓での脂質の扱いとの関係が調べられてきました。同じ仲間でも体内にとどまる時間が違うため、別に確かめる必要がある成分です [2] 。

LDLが肝臓でつくられたコレステロールを血管を通って体へ運ぶこと、そこにプテロスチルベンが関わるとして研究されてきたことを示した図

研究では何がわかっている?

  • 2014年の比較試験では、総コレステロール200mg/dL以上またはLDL100mg/dL以上の80人を4群に分けました。プテロスチルベン125mgを1日2回、50mgを1日2回、50mg+ブドウエキス100mgを1日2回、プラセボのいずれかを6〜8週間とっています [3] 。
  • 結果は方向がそろっていません。プテロスチルベン単独ではLDLが17.1mg/dL上がりました(P=0.001)。ブドウエキスと組み合わせた群では上がっていません。一方、高用量群では収縮期血圧が7.8mmHg、拡張期血圧が7.3mmHg下がりました [3] 。
  • 同じ80人の試験で安全性をまとめた報告では、肝臓・腎臓・血糖の検査値に問題となる変化はみられず、著者らは1日250mgまでならおおむね安全に使えると結論づけています [4] 。
  • 日本でも2025年に、健康な男性30人に1日10mgまたは100mgを12週間とってもらった小規模な試験が行われました。血液の生化学検査と血液中のマイクロRNAの発現量を測っており、試験期間中に有害事象は報告されていません。測っているのは血液の指標までで、体調の変化は評価されていません [5] 。
  • 食品に含まれる量はごく少なく、ブルーベリーやコケモモで乾燥重量1gあたりナノグラム単位です [1] 。

取り入れ方のヒント

  • コレステロールが気になって選ぶ成分としては、LDLが上がったという報告があることを先に知っておく必要があります。
  • 試験で使われた量は、1日20mgのものから250mgのものまであります。6〜8週間・1日250mgまでの安全性は確認されています。
  • 血圧の薬を飲んでいる方は、血圧が下がったという報告があるため、飲み合わせについて医師・薬剤師にご相談ください。
  • コレステロールの考え方はコレステロールが気になるのページにまとめています。