まず押さえたいポイント

フィセチンは、いちご・りんご・柿などに含まれるフラボノイドです [1] 。年をとって性質が変わった細胞を減らす成分としてマウスで報告され、名前が広まりました。

人での比較試験は計画されている段階で、結果はまだ出ていません。

なぜ「エイジングケア」と関係するの?

体の中には、分裂をやめたまま組織に残る細胞があります。年をとるほどその数が増え、まわりに影響する物質を出し続けることが知られています。これを老化細胞と呼びます。

この細胞を選んで取り除く成分を探す研究が続いており、フィセチンはその候補として調べられてきました [2] 。

年をとって性質が変わった細胞が組織の中に残っていくこと、そこにフィセチンが関わるとして研究されてきたことを示した図

研究では何がわかっている?

  • 培養した細胞を使った2017年の研究で、フィセチンが老化細胞を選んで減らす候補のひとつとして報告されました [2] 。
  • 2018年には10種類のフラボノイドを比べ、もっとも強かった成分としてフィセチンが挙げられています。早老症のモデルマウスと高齢のマウスに与えた実験では、老化の指標や加齢に伴う組織の変化が減り、寿命が延びたと報告されました [3] 。対象はマウスと培養細胞です。
  • 人での比較試験は、いま計画されている段階です。50歳以上の健康な人に1日100mgを7週間とってもらい、血液中の炎症の指標(suPAR)の変化と有害事象を調べる試験が登録されています。著者ら自身が「人での比較試験は限られている」と書いています [4] 。
  • 食品に含まれる量はごく少なく、研究で使われる量とは桁が違います [1] 。

マウスの結果が先に出て、人での試験がこれから。フィセチンはその順番の途中にあります。

取り入れ方のヒント

  • 食品からは、いちご・りんご・柿・たまねぎ・ぶどうが候補になります。
  • 人での比較試験で計画されている量は1日100mgです。結果が出るまでは、この数字も「試された量」ではありません。
  • エイジングケアの考え方はエイジングケア(若々しさ)のページにまとめています。
  • 長く飲み続けたときのデータはありません。持病のある方や薬を飲んでいる方は、飲み始める前に医師にご相談ください。