まず押さえたいポイント

ラクトフェリンは、母乳や牛乳に含まれるたんぱく質です。 体の防御(免疫)をめぐって研究されてきましたが、人での研究はまだ数が限られ、 子どもを対象にしたものや、ほかの成分と組み合わせたものが中心です。 “飲めば風邪をひかない”といったものではなく、体調管理の土台を支える一つとして考える成分です。

なぜ「免疫」と関係するの?

ラクトフェリンの大きな特徴は結びつく性質です。 体の中で悪さをする菌は、増えるために鉄を必要とします。 ラクトフェリンが鉄を抱え込むと、菌が鉄を使いにくくなる——と考えられています。

ラクトフェリンが鉄を抱え込んで菌の増殖を抑え、体の防御(免疫)を後押しするとされるイメージ

あわせて、体に本来そなわった防御(自然免疫)を後押しする「調整役」としての 性質も研究されています。

研究では何がわかっている?

ラクトフェリンと免疫の関係は、これまでに研究が報告されています。

  • 子どもを対象に、ラクトフェリンと乳酸菌(ビフィズス菌)を組み合わせてとったときの、のど・鼻の染症や腸内環境との関係を調べた研究が報告されています [1]
  • ラクトフェリンが、体の防御(自然免疫)と、その後に働く免疫とをつなぐ調整役として働く性質を整理した研究もあります [2]

研究の多くは子どもや、ほかの成分と組み合わせた条件で行われており、 大人での効果やラクトフェリン単体の効果は、まだはっきりしていない部分があります。 睡眠・食事・手洗いなどの基本とあわせて考えるのが現実的です。

取り入れ方のヒント

  • 牛乳・乳製品にも含まれますが、加熱で減りやすい成分です。
  • サプリは決められた量の範囲でとりましょう。胃で分解されにくい工夫をした製品もあります。
  • 牛乳由来の製品が多いため、乳アレルギーのある方は原材料を確認してください。