まず押さえたいポイント

「顔色が悪いと言われる」「立ちくらみがする」「少し動くと息切れする」。 こうしたサインの背景に、鉄不足が隠れていることがあります。 鉄は、血液で酸素を運ぶ“運び屋”を作るための材料です。

なぜ「貧血・鉄不足」と関係するの?

血液の中には、ヘモグロビンという赤い色素があります。これが全身に酸素を届けています。 鉄はこのヘモグロビンの中心となる材料で、鉄が足りないとヘモグロビンが十分に作れません。 その結果、体のすみずみに酸素が届きにくくなり、鉄欠乏性貧血のサインにつながると考えられています。

鉄が酸素の運び屋(ヘモグロビン)の材料になり、全身へ酸素を届けるイメージ

たとえるなら、酸素を運ぶ宅配トラックがヘモグロビンで、鉄はその車体の材料です。 鉄が足りないとトラックを十分に作れず、荷物(酸素)が届きにくくなります。

研究では何がわかっている?

  • 鉄欠乏性貧血の女性を対象にした研究では、鉄を口から補うことでヘモグロビンや鉄の指標が 上向いたと報告されています [1] 。
  • 一方で、貧血の原因は鉄不足だけとは限りません(ビタミンB12・葉酸の不足、別の病気など) [2] 。 ヘモグロビンの値だけでは、体内の鉄の蓄え(フェリチン)は十分には分からないためです。