まず押さえたいポイント

葉酸は、赤血球を作るときの材料になる栄養素です。妊娠の準備で知られますが、不足すると赤血球がうまく作れず、貧血につながることがあります。

なぜ「貧血」と関係するの?

赤血球は骨の中で日々新しく作られます。葉酸は、その新しい細胞を作るときに欠かせない「建材」のような役割をしています。 葉酸が足りないと、この建材が不足して赤血球づくりが滞り、大きくて未熟な赤血球が増えてしまいます。これが「巨赤芽球性貧血」と呼ばれるタイプの貧血です。葉酸はビタミンB12協力して働くため、どちらが欠けても似たような貧血が起こります。 葉酸はほうれん草などの青菜・豆類・レバーなどに多く含まれますが、水や熱に弱く、食事だけでは不足しやすい人もいます。

葉酸が赤血球づくりの建材になり、不足すると大きく未熟な赤血球になりやすいイメージ

研究では何がわかっている?

  • 葉酸を補う取り組みを子どもで比べた研究では、鉄葉酸を含む補充が、ヘモグロビン(赤血球の中で酸素を運ぶ成分)や貧血の割合の改善と関係したと報告されています [1]
  • 葉酸はもともと貧血の研究から見いだされた栄養素で、赤血球づくりに必要なことが研究の歩みの中で整理されてきました [2]

ただし、貧血の原因は葉酸不足だけではありません(鉄やビタミンB12の不足、別の病気など)。原因を見きわめることが先になります。

取り入れ方のヒント

  • まずは食品から。ほうれん草・ブロッコリーなどの青菜、豆類、レバーなどを組み合わせるととりやすくなります。水や熱に弱いので、加熱しすぎない調理もひとつの工夫です。
  • 葉酸をサプリで多くとると、ビタミンB12不足による貧血のサインが隠れて見えにくくなる可能性が指摘されています [3] 必要以上に量を増やさないようにします。
  • だるさ・息切れなどが続く場合は、自己判断でサプリに頼らず医療機関にご相談ください。治療中・服薬中・妊娠中の方は、利用前に医師にご相談ください。