まず押さえたいポイント

葉酸は、ビタミンB群の仲間で、細胞を作るときのDNA合成に関わる栄養素です。 妊娠を計画する女性への葉酸の摂取は、公的機関で案内されているテーマでもあります。

なぜ「妊活・妊娠初期」と関係するの?

妊娠してからごく初期の時期に、赤ちゃんの体では神経管(しんけいかん)が作られます。 神経管は、将来の脳や背骨のもとになる、とても大事な部分です。

この時期は、赤ちゃんの体でさかんに新しい細胞が作られています。 新しい細胞を作るには、その設計図にあたるDNAを組み立てる必要があり、葉酸はこのDNAを作る材料の一つとして働きます。

とえるなら、葉酸は家を建てるときの建材のようなもの。 体がいっきにたくさんの部屋(細胞)を建てる時期ほど、建材がしっかりそろっていることが大切、というイメージです。

妊娠ごく初期に、葉酸が細胞づくり(DNA合成)を支える材料として働くイメージ

むずかしい言葉が出てきましたが、ポイントは「赤ちゃんの体づくりがいちばんさかんな時期に、葉酸が材料として使われる」というイメージです。

研究・公的機関では何がわかっている?

  • 妊娠可能年齢の女性における葉酸摂取と赤ちゃんの神経管の発育について、研究をまとめた要約があり、妊娠前からの摂取に関する知見が整理されています [1]
  • 葉酸を食品に加える取り組み(フォーティフィケーション)と神経管の発育については、わかっている点とまだはっきりしていない点、政策的な論点を再検討した研究もあります [2]
  • こうした背景から、公的機関は妊娠を計画する女性に葉酸の摂取をすすめています。

神経管が作られるのは妊娠のごく初期で、妊娠に気づく前のこともあります。だからこそ公的機関は、妊娠を計画する段階から葉酸をとることを案内しています。

取り入れ方のヒント

  • まずは食事から。ほうれん草・ブロッコリー・枝豆・レバー・いちごなどに多く含まれます。
  • 葉酸は水に溶けやすく熱にもやや弱いので、スープごと食べる・加熱しすぎないと無駄なくとりやすくなります。
  • 食事でとりきれない分は、サプリで補うという考え方もあります。妊娠を計画する女性では、1日400μg(0.4mg)の付加が公的機関で案内されています。