シラジットは活力と関係するの?

活力や元気そのものを測った人の試験は見あたりません。その手前にある2つの数字なら、報告があります。

1つは男性ホルモンの値です。インドで行われた二重盲検の比較試験で、45〜55歳の健康な男性が精製シラジット250mgを1日2回、90日間とったところ、総テストステロン・遊離テストステロン・DHEASがプラセボより有意に高かったと報告されています [1] 。

もう1つは疲労後の筋力です。米ネブラスカ大学の試験では、運動習慣のある男性63人を1日500mg・250mg・プラセボの3群に分けて8週間追いました。脚の筋肉を全力で100回動かす課題のあとの筋力の低下率が、もとの筋力が上位半分の人では500mg群で8.9%と、250mg群の17.0%やプラセボ群の16.0%より小さかったという結果です [2] 。250mg群とプラセボ群の間に差はありませんでした。

なぜ活力と関係するの?

はっきりした仕組みが人で分かっているわけではありません。

筋肉の組織を直接調べた研究が、手がかりになります。太りぎみの成人に精製シラジット250mgを1日2回・8週間とってもらい、筋肉の一部を採って遺伝子の働きを網羅的に調べたところ、筋肉を包む結合組織に関わる17の遺伝子群の働きが高まっていました [3] 。コラーゲンやエラスチンなど、筋肉の弾力や修復に関わる部品の遺伝子です。ただし比較群のない小規模な研究で、遺伝子の働きが筋力や元気にどうつながるかまでは調べていません。

男性ホルモンの値が高かった試験でも、脳から出て精巣に指令を送る性腺刺激ホルモンは変わっていませんでした [1] 。この試験だけでは、どの段階で値が変わったのか分かりません。

筋肉の束と、それを包む網目の組織(結合組織)のそばにシラジットの粒がある様子を示した図。人の研究で調べられたのはこの組織に関わる遺伝子の働きで、活力そのものを測った試験はありません

研究では何が報告されている?

  • 45〜55歳の健康な男性による90日の二重盲検試験で、精製シラジット250mgを1日2回とった群の総テストステロン・遊離テストステロン・DHEASがプラセボより有意に高かったと報告されています [1] 。性腺刺激ホルモン(LH・FSH)は変わりませんでした。
  • 運動習慣のある男性63人による8週間の試験で、疲労課題のあとの筋力の低下率が、もとの筋力が上位半分の人では1日500mg群で8.9%と、250mg群の17.0%・プラセボ群の16.0%より小さかったと報告されています [2] 。250mg群とプラセボ群の差はありませんでした。
  • 太りぎみの成人に250mgを1日2回・8週間とってもらった研究で、筋肉を包む結合組織に関わる17の遺伝子群の働きが高まり、血糖・脂質・筋肉の損傷の指標には変化がなかったと報告されています [3] 。比較群のない研究です。
  • 2014年の総説は、よく管理された人の試験は比較的少なく、規格化した製品を使った試験がさらに必要だと述べています [4] 。上の3本はいずれも精製・規格化した特定の製品で行われており、別の製品で同じ結果が出るかは分かりません。

どのくらいの量が研究で使われている?

精製した製品で250mgを1日2回、または1日500mg。人の試験で使われた量はこの範囲です [1] [2] [3] 。筋力の試験では250mgの群に差が出ておらず、少ない量で同じ結果が期待できるとは言えません。

量より先に確かめたいのが、製品の中身です。天然のシラジットには鉛・ヒ素・カドミウム・水銀を含む約65種類の重金属が検出されたと報告されています [5] 。試験で使われたのはいずれも精製・規格化した製品で、生の樹脂ではありません。精製されているか、重金属の検査結果を示しているかを確かめられない製品は避けてください。

ホルモンに関わる病気の治療中の方、前立腺の病気のある方、妊娠・授乳中の方は、使う前に医師にご相談ください。薬を飲んでいる方も同様です。

成分の由来と重金属の注意点はシラジット、活力との向き合い方は活力・スタミナが気になるで扱っています。