まず押さえたいポイント

レスベラトロールは、ぶどうの皮や赤ワインに含まれるポリフェノールです。人での研究がいちばん積み上がっているのが血圧で、比較試験をまとめた報告が複数あります。

結果は「全体では差がつかず、多めの量を使った試験に限って差がみられる」という形です。

なぜ「血圧」と関係するの?

血圧は、血液が血管の壁を押す強さです。血管がしなやかにゆるめば押す強さは和らぎ、かたく縮んだままだと強くなります。

血管の内側は、内皮細胞という薄い層でおおわれています。この層は、血管をゆるめる合図を出す係でもあります。レスベラトロールは、この合図の出し方に関わるとして研究されてきました。

血管の内側の層が血管をゆるめる合図を出すこと、そこにレスベラトロールが関わるとして研究されてきたことを示した図

研究では何がわかっている?

  • 2015年に6件の比較試験(のべ247人)をまとめた研究では、全体では収縮期血圧・拡張期血圧のどちらにも差がつきませんでした [1] 。
  • 同じ研究で、1日150mg以上を使った試験だけを取り出すと、収縮期血圧が11.90mmHg低いという結果になっています。それより少ない量の試験では差がついていません [1] 。
  • 2019年に17件の比較試験をまとめた研究でも、収縮期血圧は-2.5mmHg、拡張期血圧は-0.5mmHgで、いずれも統計的な差には届きませんでした [2] 。
  • この2019年の研究でも、1日300mg以上を使った試験と、糖尿病の人を対象にした試験に限ると差がみられています [2] 。

まとめると、量が多い試験を選び出したときだけ差が現れています。量を変えると結果が変わる成分なので、表示の量を見ないまま比べることはできません。

取り入れ方のヒント

  • 試験に使われた量は、1日8mgのものから1000mgのものまで開きがあります。血圧で差がみられたのは、そのうち多いほうの試験です。
  • 赤ワインに含まれてはいますが、グラス1杯の量と研究の量は桁が違います。お酒の量でおぎなう考え方はすすめられません。
  • 血圧の薬を飲んでいる方は、飲み合わせについて医師・薬剤師にご相談ください。
  • 成分そのものの解説はレスベラトロール、血圧の考え方は血圧が高めが気になるにまとめています。