まず押さえたいポイント

大麦若葉は、穂が出る前の若い大麦の葉を粉にしたもので、青汁の主原料です。

便通を調べた人の試験は28人・2週間の1件で、比べる相手を置かない設計でした。著者ら自身が予備的な結果だと書いています。

なぜ「便秘」と関係するの?

便が出にくいときによく言われるのが、便のかさと腸の動きです。かさが足りないと腸は押し出しにくく、水分が少ないと便はかたくなります。

大麦若葉の粉末には食物繊維が含まれます。食物繊維は水分を含んでふくらみ、便のかさを増やす側に働きます。

大麦若葉の粉末に含まれる食物繊維が水分を含んで便のかさを増やし、腸が押し出す動きを助けることを示した図

研究では何がわかっている?

  • 介護施設で暮らす便秘の28人に、大麦若葉を1回3g・1日2回、2週間とってもらった試験があります。1週間の観察期間と比べて、2週目に排便の回数が増えたと報告されています [1] 。
  • ただしこの試験は、プラセボと比べる対照群を置かない前後比較の設計です。著者らは、人数を増やして対照群を置いた試験が必要だと述べています [1] 。
  • 大麦若葉の研究をまとめた報告によると、市販されているのは乾かした葉の粉末と、しぼった汁を加工したものの2つで、含まれる成分の量が変わります [2] 。
  • 同じ報告では、動物や試験管の研究で働きが確かめられている一方、使われた量が多く製品の規格もそろっていないため、人がとる場面へそのまま当てはめにくいとされています。人での試験は脂質・血糖・酸化の指標がわずかに良くなったと報告するものが多いものの、規模が小さく期間も短いと整理されています [2] 。
  • 栽培のときの肥料や土によって成分量が変わることも指摘されています [2] 。同じ「大麦若葉」でも中身は一定ではありません。

取り入れ方のヒント

  • 試験で使われたのは1回3g・1日2回です。食物繊維を含むため、急に量を増やすとおなかが張ることがあります。水分と一緒に少しずつ試してください。
  • 粉末タイプと搾汁タイプでは成分の量が変わります。表示を見て選んでください。
  • 便秘が長く続くときや、強い腹痛をともなうときは医療機関で相談してください。
  • 成分そのものの解説は大麦若葉、便秘の考え方は便秘・お通じが気になるにまとめています。