まず押さえたいポイント

SAMe(S-アデノシルメチオニン)は、体が自分で作る物質で、変形性関節症の関節の痛みをめぐって研究が進んできました。 薬と同じくらい痛みが和らいだという報告もある一方、研究を集めた解析では結論がまだ定まっていません。

なぜ「関節の痛み」と関係するの?

SAMeは、体内で「メチル基」という小さな部品をいろいろな反応に渡す役をしていて [3] 軟骨を作る細胞の働きや関節の反応に関わると考えられています。 このイメージから、変形性関節症の痛みとの関係が調べられてきました。

SAMeが軟骨を作る細胞の働きに関わり、関節の痛みとの関係で研究される一方、結論はまだ定まっていないことを示すイメージ

研究では何がわかっている?

  • ひざ・股関節の変形性関節症に対するSAMeの効果を調べた研究(コクラン)では、研究の規模や質に限りがあり、はっきりした結論は出せないと整理されています [1]
  • 一方、痛みに対してSAMeと炎症をおさえる(セレコキシブ)を比べた研究では、痛みの和らぎは薬と同じくらいだったものの、効きはじめはSAMeのほうがゆっくりだったと報告されています [2]

「薬と同程度という報告はあるが、研究の質に限りがあり結論は定まっていない」というのが現状です。

取り入れ方のヒント

  • 関節を目的とした研究では1日600〜1200mg程度が使われ、効きはじめはゆっくりです。
  • 体が自分で作る物質で、比較的高価でもあります。関節の負担を減らすには体重管理と運動が基本です。