5-デアザフラビンって、どんな成分?

デアザフラビンは、ビタミンB2(リボフラビン)と骨格がよく似た化合物のグループです。ビタミンB2の分子は環が3つつながった形をしていて、その真ん中にある窒素を1つだけ炭素に差し替えると、この仲間になります。名前の「デアザ」がその差し替えを指しています。

実際にサプリの原料として流通しているのは、グループの中のTND1128という1種類です。食品から見つかった成分ではなく、実験室で設計された化合物です。日本では2024年ごろから、エイジングケアをうたう健康食品の素材として売られるようになりました。

NMNとどう違う?

NMNは、体内でNAD+という補酵素に変わる材料として研究されてきた物質で、健康な人に飲んでもらう試験がすでに何本も報告されています。

5-デアザフラビンについて公開されているのは、培養した神経細胞とマウスの脳スライスを使った基礎研究です。研究の積み上がり方が、NMNとはひと桁違う段階にあります。

研究ではどこまで調べられている?

3本の論文が同じ研究グループから出ています。培養したマウスの海馬の神経細胞では、軸索と樹状突起の枝分かれが増えたと報告されました。マウスに注射したあとの脳スライスでは、カルシウムの動きとミトコンドリアの膜電位が変化しています。

いずれも動物と細胞の実験で、論文の中では薬の候補として扱われています。内容はエイジングケアと5-デアザフラビンに出典つきでまとめました。

広告でよく使われる「NMNの数十倍」がどこから来た言い方なのかは、5-デアザフラビンとは?でたどっています。

取り入れるときのポイント

  • 量の目安になる数字がありません。人を対象にした試験が見あたらないため、何mgが多い・少ないを判断する基準そのものが存在しない状態です。
  • パッケージに届出番号があるかを見ると、機能性表示食品として国に根拠を届け出た製品かどうかを見分けられます。一般の健康食品はその枠組みの外にあります。
  • 同じNAD+まわりで研究されている成分には、NMNとニコチンアミドリボシドがあります。こちらは人での試験の報告があります。
  • 妊娠中・授乳中の方、持病のある方、薬を飲んでいる方は、利用前に医師・薬剤師にご相談ください。