まず押さえたいポイント

ノコギリヤシは、高年男性のトイレの悩みや前立腺の健康について研究されている植物成分です。 カギになるのは、北米原産のヤシの仲間がつける果実からとったエキスです。

なぜ「トイレの悩み」と関係するの?

男性の体には、尿の通り道(尿道)を囲むように前立腺という栗の実くらいの器官があります。 年齢を重ねると、この前立腺が少しずつ大きくなりやすいことが知られています。すると尿の通り道がせまくなって、尿の出や回数が気になりやすくなる——これが中高年男性に多いトイレの悩みの背景の一つです。

ノコギリヤシは、こうした前立腺まわりとの関連が研究されてきた植物成分です。 イメージは、水道のホースのまわりを囲む輪っかのようなもの。輪っかがふくらむとホースがしめつけられて水が出にくくなる、という見立てです。

ノコギリヤシが中高年男性のトイレの悩み・前立腺の健康と関連するイメージ

ただし、ノコギリヤシが体の中でどう働くのか、その仕組みには諸説があり、まだはっきり一つに決まっているわけではありません。ここでは「中高年男性のトイレの悩みとの関連が調べられてきた植物成分」というイメージでとらえてください。

研究では何がわかっている?

  • 良性の前立腺の悩み(前立腺肥大にともなう下部尿路症状)について、ノコギリヤシ(Serenoa repens)の有効性と安全性を調べた研究が報告されています [1]
  • 前立腺肥大にともなう下部尿路症状の人を対象に、ノコギリヤシ抽出物の影響を、スマホを使った尿の流れの測定で評価した研究もあります [2]

使われるエキスの種類や量、対象とする人によっても結果は変わります。

取り入れ方のヒント

  • 果実そのものではなく、サプリ(エキス)として取り入れるのが一般的です。
  • 研究では「脂溶性エキスとして1日320mg程度」とそろえて調べた例があります。サプリを選ぶときはエキスの量の表示が一つの目安になります。
  • 脂にとけやすい成分なので、食事とともにとると体になじみやすいと考えられています。
  • 水分のとり方やトイレの習慣など、生活面の基本もあわせて見直すとよいでしょう。