パラキサンチンって、どんな成分?
パラキサンチンは、カフェインが体の中で変化してできる物質です。肝臓の酵素がカフェインの分子から小さな部品(メチル基)を1つ外すと、この形になります。コーヒーや茶でカフェインをとれば、その代謝の途中でこの物質ができます。作られる速さには個人差があります。
サプリの製品は、カフェインの代謝を経ずに、パラキサンチンそのものを飲むかたちをとります。体の中でカフェインから作られる物質を、はじめからその形で飲むという発想の成分です。原料は米国の企業が供給しており、運動前に飲む粉末(プレワークアウト)や、集中を目的にうたう製品に配合されています。
カフェインとの違い
血液中の量が半分になるまでの時間(半減期)を、健康な男性6人で比べた1986年の研究があります。報告された値は、パラキサンチンが3.1時間、カフェインが4.1時間でした。カフェインが分解される過程ではテオフィリン(6.2時間)とテオブロミン(7.2時間)も作られ、この2つはより長く残ります。
製品の説明に「後を引きにくい」と書かれるとき、根拠として置かれているのはこの半減期の数字です。1986年の研究が測ったのは血液中の濃度で、飲んだ人の眠りは評価項目に含まれていません。
どう関わる?
人での試験では、カード分類などの認知課題の誤りの数と、反応時間が測られています。試験の規模は1本あたり12人から14人で、記憶や集中が長い目で見てどう変わるかを調べた研究はまだありません。
それぞれの試験の中身と、実施した機関、資金の出どころは、集中・記憶とパラキサンチンに出典つきでまとめています。
「カフェインの84%はこれになる」という売り文句の数字がどの研究から来ているかは、パラキサンチンとは?でたどりました。
取り入れるときのポイント
- 1回量が何mgかを確かめます。人での試験で使われた量は1回50mg、100mg、200mgです。
- コーヒーやエナジードリンク、カフェイン入りのサプリと重ねると、その日にとった刺激物の合計量を把握しにくくなります。
- 日本はカフェインについても摂取の基準や目安を示していません。パラキサンチンにも参照できる国内の数字がないため、量は製品の表示で確かめることになります。
- 妊娠中・授乳中の方、心臓や血圧の持病がある方、薬を飲んでいる方は、利用前に医師・薬剤師にご相談ください。