葛の花由来イソフラボンって、どんな成分?

クズ(葛)は、日本の野山に広がるつる性の植物です。根はくず粉や葛根湯の原料として知られていますが、この成分が使われているのは秋に咲く紫の花のほうです。

同じマメ科でも、花に含まれるイソフラボンの顔ぶれは大豆と違います。大豆で名前が知られているのはダイゼインやゲニステインで、葛の花ではテクトリジン・テクトリゲニンといった成分が中心になります。機能性表示食品の届出で「テクトリゲニン類として」と書かれているのは、この一群をまとめて数えているためです。

体の中でどうなる?

糖がついた形(配糖体)のまま吸収されるわけではありません。2011年の研究は、葛の花に含まれる5種類の配糖体のうち4種類が、無菌マウスの小腸のすりつぶし液だけで完全に糖を外され、腸内細菌がいなくても分解されたと報告しています。糖が外れたあとの成分は、それ以上ほとんど代謝されませんでした。

大豆イソフラボンでは、エクオール(腸内細菌がダイゼインから作る成分)を作れる人と作れない人がいることが知られています。葛の花のイソフラボンでは、小腸の酵素だけで糖が外れる経路が報告されている点が違います。

日本での扱いと、人での試験の数

日本では、内臓脂肪や体重にふれた機能性表示食品の関与成分として届け出られています。原料メーカーの資料では、1日摂取目安量を体脂肪を減らす訴求で22mg、エネルギー消費量や脂肪の分解・燃焼の訴求で35mgとしています。公的に決められた摂取基準ではありません。

人に飲んでもらって比べた試験は、12週間の1本が中心です。研究で報告されている中身と、その試験の限界は葛の花由来イソフラボンと「体脂肪・代謝」の関係に出典つきでまとめています。

大豆・豆類にアレルギーのある方、妊娠・授乳中の方、薬を飲んでいる方は、利用前に医師にご相談ください。