「ストレスにいいハーブ」として一緒に名前があがるロディオラとアシュワガンダ。どちらも心身がストレスに適応するのを助けるとされるアダプトゲンの仲間ですが、向いている場面が違います。混同されやすい2つを、研究結果を出典とともに整理します。

ロディオラは朝〜日中の疲れ・だるさ、アシュワガンダはストレス・緊張の落ち着きと、同じアダプトゲンでも向く場面が違う。
ロディオラは朝〜日中の疲れ・だるさ、アシュワガンダはストレス・緊張の落ち着きと、同じアダプトゲンでも向く場面が違う。

ロディオラ:日中の「疲れ・だるさ」に向き合うハーブ

ロディオラ(和名イワベンケイ)は、北極圏や高山の厳しい環境で育つハーブで、根の部分が使われます。心身の疲れやだるさについて研究されてきました。ただ、疲れに関する研究はまだ数も質も十分とは言えず、報告は「役立つ可能性がある」という段階にとどまります [1] 。

摂取するなら、朝から日中が向いています。夜に摂ると寝つきに影響することがあります。シャキッとしたい日中を想定した成分、と位置づけるとイメージしやすいでしょう。

アシュワガンダ:ストレス・緊張を「落ち着ける」方向(インドの伝統)

アシュワガンダは、インドの伝統医学アーユルヴェーダで知られるハーブです。こちらはストレスや不安、緊張を和らげる方向で研究されています。慢性的なストレスを感じる成人64名に、根の高濃度エキス600mg/日とプラセボ(偽薬)を60日間くらべた研究では、ストレス評価の質問票の点数に違いがみられたと報告されました [3] 。複数の研究をまとめた2026年の研究でも、摂取量が多いほど、ストレスの指標が低い傾向がみられています [2] 。

気持ちを落ち着けたり、睡眠をサポートしたりする目的で使われることが多く、夜に使う人もいます。

どう使い分ける?

選ぶときの目安は、場面で分けると整理しやすいです。

  • 日中の疲れ・だるさ、シャキッとしたい場面が気になる人:ロディオラ寄り(朝〜日中)
  • ストレス・緊張・気持ちの落ち着かなさ、眠りの質が気になる人:アシュワガンダ寄り

どちらも「飲めばストレスが消える」たぐいのものではありません。まず眠りや休み方を見直し、ハーブはその補助として一定期間ようすを見るのが現実的です。

研究の蓄積にも差がある

向き不向きだけでなく、研究の量にも違いがあります。

  • アシュワガンダは、ストレスや不安との関連を調べた研究が比較的そろっています(ただし試験の質にはばらつきがあります)。
  • ロディオラは研究の数そのものが限られ、質の課題も指摘されていて、評価はまだ定まっていません [1] 。

どちらも「はっきり役立つと言い切れる」段階ではない点は共通しています。期待値はそこに合わせておくと、選ぶときに迷いにくくなります。

成分ごとの研究のくわしい中身は ロディオラの詳細・アシュワガンダの詳細 に出典つきで整理しています。目的別では スタミナ・元気が出ない や ストレス・緊張を和らげたい もどうぞ。