まず押さえたいポイント

D-マンノースは、果物などにわずかに含まれる、ブドウ糖に似た糖の一種です。 体にあまり吸収されずに尿へ出るため、くり返す膀胱炎(尿路感染症)の予防をめぐって研究されてきました。 ただし、くり返しが減る報告がある一方、最近の大規模な研究では差が出ず、評価は定まっていません。

「くり返す膀胱炎」と関係するの?

膀胱炎の多くは、大腸菌などが膀胱の壁にくっついて増えることで起こります。 D-マンノースは尿へ出ると、壁にくっつこうとする大腸菌などにくっつき、菌が壁につきにくくなって、尿と一緒に流れ出やすくなる、と考えられています。

D-マンノースが尿の中で大腸菌などにくっつき、膀胱の壁に菌がつきにくくして流し出すと考えられる一方、くり返しの予防効果は研究によって結果が分かれることを示すイメージ

研究では何がわかっている?

研究の結果は分かれています。

  • くり返す膀胱炎の予防に対するD-マンノースの試験を集めて解析した研究では、くり返しが減るとの報告があると整理されています [1]
  • くり返す膀胱炎のある女性を対象にした研究でも、D-マンノースの粉末でくり返しが減るとの報告があります [2]
  • 一方、より大規模な研究(MERIT試験)では、見せかけの薬とくらべてくり返しを減らす点ではっきりした差は示されませんでした [3]

「予防に役立つ報告もあるが、大規模な研究では差が出ず、評価は定まっていない」というのが現状です。

取り入れ方のヒント

  • D-マンノースはすでに起きている膀胱炎の「治療」ではありません。発熱・背中の痛み・血尿などがあるときは、自己判断せず必ず医療機関を受診してください。
  • くり返しでお悩みのときは、まず医療機関に相談するのが基本です。
  • 量が多いとお腹がゆるくなることがあります。製品の表示量を守りましょう。