ベルベリンは、オウレンやキハダといった植物に含まれる黄色い成分です。海外の情報やSNSでは「自然由来の強い成分」として人気が高まりがちで、ダイエットや血糖の話題でよく名前が挙がります。第4回は、この成分を忖度なしでフラットに見ていきます。先に本音を言うと、研究は多い一方で「食品であって薬ではない」という線引きがとても大事な成分です。

「自然由来の強い成分」と話題。でも食品であって薬ではなく、薬との飲み合わせに注意が要ります。
「自然由来の強い成分」と話題。でも食品であって薬ではなく、薬との飲み合わせに注意が要ります。

研究では何が言われている?

ベルベリンは、細胞のエネルギーのスイッチ(AMPK)を通して、糖や脂質の使われ方に関わると考えられています。

  • 2型糖尿病の人を対象に血糖の指標をまとめた研究 [1]
  • 心血管・代謝の指標を、比較試験・コホート・遺伝情報を用いて検討した研究 [2]
  • 糖尿病でない肥満・脂肪肝の人で、体脂肪や代謝の指標を調べた比較試験 [3]

これらでは、血糖や血中脂質などの指標が変わるかが調べられています。植物由来の成分としては、働きが強めの部類とされます。

本音で正直なところ

研究が多く、働きも強めとされる――ここまで読むと魅力的に見えます。ですが「強い」ことは「安全」とイコールではありません。むしろ強いからこそ、注意が必要です。

ベルベリンの大きな弱点は、多くの薬の代謝(CYPという酵素)に影響し、飲み合わせの相互作用が起こりやすいことです。血糖や血圧を下げる薬と一緒にとると、下がりすぎる恐れがあります。さらに、下痢・便秘・腹痛などの消化器症状が比較的よく起こり、製品ごとの含有量のばらつきもあります。妊娠・授乳中の方や乳幼児は使用できません。

どんな人に向く?/避けたほうがいい

  • 服薬中・通院中の方は、自己判断で使わず、必ず医師・薬剤師に相談してください。
  • 健康な方が試す場合も、少量から、食事とともに様子をみます。

サプナビ!の本音

正直なところ、「自然由来だから安心」とは言いにくい成分です。研究は多く代謝への作用が報告される一方で、薬との相互作用という現実的なリスクが小さくありません。気になる方は、仕組みや注意点をベルベリンの詳しい解説確認したうえで、通院・服薬中なら必ず主治医に相談するところから始めてください。