ひざが気になる年代に向けて、グルコサミンはテレビ通販やドラッグストアの定番成分です。CMの印象はとても強いのですが、研究の世界での評価は、実はそれほど華やかではありません。このシリーズでは、人気成分を研究データで“斬って”いきます。といっても全否定ではなく、分かっていること・いないことを切り分けるのが狙いです。

派手な宣伝と研究データは、分けて見るのがコツです。
派手な宣伝と研究データは、分けて見るのがコツです。

大規模な研究が示したこと

  • 米国で約1,500人を対象に行われた大規模な比較試験(GAIT)では、グルコサミンやコンドロイチン偽薬(プラセボ)を明らかに上回る結果は示されませんでした [1]
  • ひざ・股関節の多くの研究を見ても、痛みや関節のすき間の変化について、はっきりした差は認められなかったと結論づけています [2]

つまり、約1,500人を対象にしたGAITを含む比較試験では、っきりした手ごたえを一貫して示せていない――この点は冷静に受け止めておきたいところです。

では、なぜ使われ続けているの?

全否定ではないのも事実です。関節をめぐる専門的な整理では、グルコサミンなどは「SYSADOA」(症状を和らげる目的で補助的に用いられる成分の総称)として位置づけられ、運動療法などと組み合わせる選択肢の一つとして扱われています [3]

また、グルコサミンに別の成分や運動療法を組み合わせた研究で前向きな報告もあります。ただしこれは“合わせ技”の結果であり、グルコサミン単独の働きを示すものではない点に注意が必要です [4]

それでも試したい人へ

  • 研究では1日1500mg程度でそろえて調べた例が多く、1日量の表示が一つの目安になります。
  • 数週間ほど続けても手ごたえがなければ、だらだら続けないという判断も大切です。

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